「隠岐養(おきよう)」は誰のもの?

校長 中島 克久

 

令和8年度の「おきよう」がスタートしました。

今年度は児童生徒35名、教育職員31名、加えて、事務・学校サポートスタッフ等と共に歩み始めました。私たちは令和9年3月のゴールを目指し、日々の授業を大切にし、さまざまな教育活動を通じて一つひとつ学びを丁寧に紡いでいきます。

令和8年度の教育全体構想図(グランドデザイン)や学校経営方針は別に示ししますが、構想図内にある「育てたい児童生徒像」や学校経営方針内にある「重点推進項目」は、昨年度後半から教職員で協議してきました。昨年度までの土台を引き継ぎつつ、今の子ども達に合わせマイナーチェンジして取り組むことにしました。

さて、題名の「隠岐養(おきよう)は誰のもの?」という問いですが、私は、まず第一に「ここに通う子ども達のもの」であると考えます。

将来、地域の中で自分の良さを生かし、自分らしく生きていく姿を見据え、私たちは、子ども一人ひとりと謙虚に向き合います。そして、その子に合わせた学びを集団の力を生かしながら、紡いでいきます。

重点推進項目「スイシン7」の一つに、「児童生徒・教職員のねがいを実現しようとする学校づくり」を掲げました。「やってみたい」「こうすれば面白そう」「先生にはこうサポートしてほしい」など。子ども達の学びや意欲のタネをしっかりと捉え、実現に向けて対話を重ね、子ども達自身が納得できる解を共に考えていきたいと思います。

子ども達には「文句は改善につながらないから、意見を伝えてほしい。」と話しています。子ども達の建設的な意見が教育活動や学校の空気を変えていき、楽しく学べ、過ごしやすい場になるよう努めていきます。

そして、「おきよう」は、「ここに勤める教職員のための場でもある」と考えます。

教育の現場に身を置く私たちにとって、県内のどこで子どもと出会い、仲間とつながり、理想の教育を実践していく営みは、自分自身の人生を充実させる視点から見ても非常に大切だと思います。

この時、この仲間とともに「おきよう」で働けてよかったと思えるよう、私たちの日々の教育へのかかわり方を見つめ直し、働きやすく、働きがいのある職場づくりに力を注ぎます。

かつて、私が先輩から教わった「教職員がつながり、よい職場づくりに取り組むことは、よい教育実践を生み出すことにつながる」という言葉を胸におき、前向きに取り組んでいきます。

最後に、この「おきよう」は「県民、ここ隠岐の島町のみなさんのものでもある」と強く思います。

主に隠岐圏域四町村の子どもが通い、卒業後も多くがこの地域の中で生きていきます。

地域の方々が本校の教育活動にかかわってくださり、同時に子ども達や教職員も町の取組にできるだけ参加していく。そうした交流活動を通じて、この隠岐の島町が今よりももっと「心あかるく・心やさしく・心げんき」(町長の言葉より)に育っていってほしいと願います。

隠岐圏域に一つの「おきよう」を、皆さんと共に育てていくことが何より大切だと考えます。

隠岐養護学校がこの地域にあって良かったと思っていただけるよう、私たちの取組を見つめ、かかわりながら、一緒になって、学校を育てていただけけるとありがたいです。

本年度も、何卒よろしくお願い申し上げます。

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